日和見

taros_magazine2005-07-06

最近、建材製造メーカーなんかがアスベストによる肺ガン疾患の社員に見舞金を支払ったというケースが相次いだ 
正直、すごく驚いた
これまでさんざん塵肺訴訟なんかで因果関係を否定し、裁判を闘ってきた企業側があまりにもアッサリ(実際はスッタモンダしたのかもしれないけど)と金を払ったということに…
もしかしたらこれがきっかけになって、日本中で訴訟が山のように起きるかもしれないのに… 
しかし気になる点がある。
自分が受けた衝撃に比較して、マスコミのこの事件に対する扱いが、なんか妙に小さいのである…
例によって『スポンサーへの配慮』なのか?
いや、この件に関しては違うと思う
理由は、この企業側の判断が”英断”なのか、それとも”トカゲの尻尾切り”なのか、報道する側が決めかねているからだと思う
もし”英断”という切り口で報道した場合、後に被害拡大が発覚したときに被害者側からの批判は免れない。”トガケの尻尾切り”として報じた場合、今後訴訟になって企業側が勝った場合、ダイオキシン問題のときの『所沢のお茶』の二の舞だ
これとまったく同じ状態になっているのが『若vs貴』の二子山相続に関する確執だ
これまで「洗脳された世間知らず」と断じてきた貴が理知的な一面を垣間見せるや、若の言い分にも貴の言い分にも「そりゃおかしい」と言うことができなくなり、ただうなずくだけになってしまった芸能マスコミの連中…
彼らにとっては、今の状態は”沈黙”ではなく、”報道の中立”を守っている、つもりなんだろう
でもきっと、発言力のある誰かが大きな声で「○○が悪い!」っていうのを待って、一気にどっちかの論調に染まっていくんだろう。いつものコトだよ

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