Superstition

僕はある日(ある瞬間?)を境に、まったくオカルトを信じない人間になっていた

学生の頃などは、合宿の夜に一晩中”コワい話”をしゃべり続けるような怪談マシーンだったのだが、20代のある日テレビで心霊特集を見ていて「あるわけねーじゃん、そんなこと」と思っている自分に驚いた

だた、自分自身はオカルトとしか思えない体験を何度かしているし、子供の頃にクロワゼットという超能力者がテレビ番組で行方不明の子供の遺体を発見するのも生で見た。それがなんでこんなふうになったのか・・・  

たぶん、一つの理由は「テレビのチカラ」という番組に代表されるオカルトを題材にした”バラエティー”番組の内容のヒドさだと思う
この手の番組は随分昔からあったけど、まともな事件が解決したのは前述のクロワゼットの後はただの1件もない。”解決”されるのは単なる家出とか失踪ばかりで、そこらの私立探偵でコト足りるようなものばかりだ
ひどいケースだと、「強盗殺人事件の被害者」と霊能者に断定された銀行員が、放送半年後に「横領」で逮捕されたもの(これは「テレビのチカラ」ではないけど)もあった

そしてもう一つの理由は「自分の努力ではなんともならないコトが多い」ということを、いろいろ味わったことだと思う。早い話が「奇跡なんてそうカンタンに起きやしない」ということを、この年までにいろいろ体験したことだと思う

ハンドパワーも、神も仏も、ついでに宇宙人もUFOも、そんなにすごいならやらなきゃいけないことはいくらでもあるだろう?
手から粉出したり、スプーン曲げて何になる?
「池」とか「水」とか言ってないで「●●湖の北西の岸から3メートルのところに沈んでる」とか言えよ

あんまりにも「テレビのチカラ」がひどい内容だったので、ちょっとキレてしまった・・・

ちなみにタイトルの”SUPERSTITION”は「迷信」のこと。スティービー・ワンダーの同タイトルの曲は「疑惑」と和訳されたが、この曲発売当時、オールナイトニッポンビートたけしが「曲はスティービーワンダーのギワワ」と紹介した

きっとカタカナでカンペをもらってたんだろうな・・・


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