陶酔

taros_magazine2005-08-12


テレビで何かのインタビューなんかを見てると、どうにもガマンできない類の人間がいる
まず自分のコメントの合間に「うん!」とか言って自分で納得してるヤツ…スポーツ選手なんかによく見られるタイプだが、なんともシラ〜ッとしたモノを感じてしまう(でも何故かヤンキース松井秀喜だけは、この「うん」が不愉快じゃない…不思議だ)
そしてさらに耐えられないのが、何かを達成したことで、まわりが”持ち上げてる”高さよりも遙かに高いところまでイッてしまった”オレ様”的人物のコメントだ


こうなってしまったヤツは、もう他の誰もが『自分以下』だ。どんなに優しくコメントを求めても、タメ口で答えることを美学として貫く
俗っぽい言い回しをカッコイイつもりで吐く。まわりからは「レベル低いな…」と思われてるコトなんて思いもせず…


確かに、その世界では”偉業”なのかもしれない。でも、専門分野を離れた公の場でその肩書きがそのまま通用するとは限らない
所詮はテレビの画面で見る偉業…どんなにスゴイ事でも、ウラ番組でバカやって笑いをとってる芸人の方が遙かに知名度が高い場合だってある


だから、もし日本に帰ってきていろんなところで講演したり、テレビに出ることがあったら、少しは社会常識に沿った立ち居振る舞いをするように心がけてほしい
少なくとも、今の日本では”為末大”の成し遂げた事の方が、遙かに”偉大”だととらえられているんだから



 taro's magazine main site