解釈

taros_magazine2006-01-02

自分の住んでる豊橋という街は、南に太平洋、東に浜名湖(正確には隣接していないが)、そして西に三河湾と三方を海に囲まれたところであるが、その三河湾に面した海岸線は恐ろしいほど直線的である
キッチリと南北に一直線…それも2キロ以上にわたって続く堤防は、かつて広大な干潟だったところを干拓する際にできあがったもので、バブル期にはその外側にまたも真四角の埋め立て地ができあがった
かくして三河湾には干潟というものがほとんど無くなってしまったのだが、さすがに近年の環境に対する住民意識の向上により、わずかに残された干潟の開発計画はいつしか立ち消えとなった…ハズだったのだが…
第二東名、新空港、そして万博を、あの世界有数の大企業の全面バックアップで実現させてきた愛知県は、”環境”をテーマにした万博のほとぼりが冷めるや否や、その牙をむきだした
『六条干潟の埋め立てはしない』
昨年末、干潟の保全のあり方を話し合ってきた”三河港港湾計画検討委員会”は、こう発表した後に次のように続けた
『ただし隣接する南側の浅瀬を埋め立て、自動車基地、廃棄物処分場を建設する』と…
彼らのアタマの中では、六条潟とは地図の中に”六条干潟”と書かれている一画のことであり、そこから1メートルずれたところは六条潟ではないのだ
おそらく、こうした”識者のお墨付き”を得たところで、愛知県はその意見と寸分違わぬところを埋め立てるのだろう
せっかくの機会なんだから、役所は貝やカニ、それに魚のいる海にダンプカーで土砂を流し込む光景を地元の子供達見せてやったらどうだろうか?
モリゾーとキッコロに自然の大切さを語らせるような茶番…失礼、”寸劇”を見せるより、よっぽど効果的な”環境教育”になるだろうに…


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