ローリング・ストーンズ狂想曲

taros_magazine2006-04-06

PART-1 "The Way To NAGOYA DOME"
「ネット予約後、先に金を振り込んだ人から順番に受け付け」…このオレオレ詐欺全盛時に、神をも恐れぬ販売方法でファンの度肝を抜いた今回のローリングストーンズ来日公演の招聘元のJECインターナショナル…
それでも言われるままに振り込んだ18Kの大金…それは当初の「先行予約って、どのあたりの座席なんだろ?」という一抹の不安から、やがて「詐欺じゃねーのか、おい」という怒りに変化した
その後、告知されては消えるJECのネット予約スケジュール、そして一向に手元に来ないチケットがそこらのプレイガイドで普通に売られるようになった頃、致命的なメールが届く
”発送遅れまーす”
ここに至り、怒りが懇願に変わる…
『頼む、どんな席でもいいからチケットが来ますように…』
祈りが届いたのか、それから程なくして届いたチケット『アリーナC14ブロック128番』
で、それは前なのか後ろなのか?


PART-2 "やっと来たぜ、ナゴヤァー!"
4月5日水曜日…当然の平日なわけで、一応仕事などこなした後に名古屋へ出掛けたためスーツ姿なのだが、一応ネクタイは”ベロマーク”、耳には同じくベロマークのピアスで気合いを入れてみた
しかし現場はもっと凄いことになっていた。目もくらむような上下ベロマークのスーツの野郎が何人もいやがる…「おまえら、まさかその格好で電車乗ってきたんじゃないだろうなー!すげーぜ!」
さて、ライブは予定通り7時開演…と思ったら前座のリッチー・コンツェンというユニット(?)だった
しかしこれが予想外に良かった。スティービー・レイ・ボーンとデビッド・ギルモア高中正義を足して4.25くらいで割ったようなギタープレイは実にカッコ良かった
それとどういう訳だか知らないけど、20年以上前に『機動戦士ガンダム』が映画化されたときに使われた主題歌をカバーしてた
そんな入魂のプレイも虚しく、推定平均年齢40歳の客はみな座って来たるべき長丁場に備えて体力を温存するのであった


PART-3 "トイレ休憩じゃねーぞ!"
ジャンピング・ジャック・フラッシュのイントロが鳴り響いたのは午後8時過ぎ…
それまで隣の席でおとなしく携帯メールを打っていた、28歳公務員風の清楚な女性がイキナリ狂ったように乱舞し始める
目の前では50過ぎのオヤジがエマニエル坊やのようなイカれたダンスを繰り広げている
ま、詳しいセットリストや画像は他のサイト・ブログにお任せして、思ったことなどを箇条書きで…
1.ミックに日本語のジョークを教えたのはデーブ・スペクターだと思う
2.ルビー・チューズデイのエンディングでの、ピアノとキースの息のあわなさ加減はちょっとスゴかった
3.やたらとロニーがラクしてる気がした。脱退間近か?
4.キースのボーカルのとき、トイレに向かって客が殺到した。”HAPPY”の最後にキースが何かつぶやいたのだが、『トイレ休憩じゃねーぞ、ったく…』って言ってたのかもしれない
5.ゴールデン・サークルの客、ハシャギ過ぎ。でも、オレもあそこで見たかった…
6.1歳半のムスメがテレビとかの音楽に合わせて踊る奇妙な動きが遺伝だったとわかった(ふと気が付くと同じ動きでノツていたオレ…)


PART-4 "The Day After "
ということで、今日も朝から枯れたノドとズキズキ痛む首を抱えて仕事に行ったのだが…
「昨日行ったんだって?ストーンズ」「どうでした?ストーンズ」などと、やたらと合う人合う人に言われる
最初のウチは「いやー、良かったですよー」とか答えていたのだが、何故だか次第にアタマにきてしまった
野球やサッカーと同じように、ニュースでやってたからって朝の仕事前の話題にされてもなぁ…正直"Get off my cloud !"とか言いたい気分だった
何と言うか…やっぱりストーンズの魅力は、ハマった人しかわからない、言葉で説明できるモノじゃないと思うのである


そこで一首…


”ウマい”、”ヘタ”
それを論じて、何になる
イッツ・オンリー・ロックンロール


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